結局、小学校の時に感じた感覚はすぐに忘れ、日常の生活に没入していくわけだが、高校生の時にある事件が起こった。

これはスピリチュアルな体験というわけではないのが、精神的な事を考えるきっかけに成った事件だ。

高校生の時、僕は放送部に所属していた。(実は小学校から大学までずっと放送部)その先輩が少しずつ変容していったのだ。

結論を先に書けば、先輩が精神分裂病になった。

その先輩は真面目なタイプで、一つ上の学年だったが、我々下級生の面倒見もよく、私も家に遊びに行ったり、彼が遊びに来たりが続いていた。

それが、少しずつ病気に犯されていく。最初は、言動の変化から始まった。温厚であるはずの彼から時々、他人を罵倒するような言葉が出始めた。

それと共に、行動もおかしくなって行き、ブツブツ云いながら部室の壁をこぶしで殴っていたり・・・。

ある日、部室へ行くと彼のノートが机の上に無造作においてあった。何気なく覗くとそこには、曲がった釘のような字で大きく言葉が書いてあった。

「アサカワ!お前のせいだ!」

ショックである。何を云いたいのか分からなかった。しかし、多かれ少なかれ彼に影響を与えた事は理解できる。確かに、真面目な彼に比べると、私はムチャクチャナ所があり、幾分カオス的な遊びが好きだった。

その数日後から、彼は学校に来なくなった。