私は音楽の仕事もしていることもあり、オーディオが好きだ。オーディオ好きにも2種類あって、単純に音響再生装置としての魅力にはまっている場合と、音の質にこだわるタイプだ。私自身は両方の資質を持っていて、オーディオにはまった初めの頃は、色んな機材を買い込んだり自分で作ったりしていた。

しかし、PCで音を聞く時間が増えた時点で、ある程度、諦めの気持ちが強くなった。何しろ、今のPCの音声フォーマットは、CD-DA(CDの音声フォーマット)のより圧倒的に情報量少ない。MP3など、元の音の5分の1位に圧縮されているので、全体的にコンプレッション(圧縮)された音なのである。

元の音に含まれる小さな音量の楽器など元の情報から削除されてしまう

こうなると、なーんだか、「良い音」で聞くという行為自体が馬鹿らしくなってくるのである。ところが、その問題を根底から覆すようなスピーカーに出会った。

タイムドメインである。

通常、我々は、如何に過度特性を高くとるかとか、高周波歪を如何になくすかという問題に四苦八苦して、良い音を求めている。しかし、タイムドメインでは、その音の発生における時間軸に注目して、音の位相を崩さないことに重点が置かれる。

これら理論で作られたスピーカーからは、これまでの常識を覆すような音が出る。

録音された現場の空気感とか、ボーカルのリアル感というものはただもうびっくりする。しかも、そのスピーカーユニットのサイズは異常に小さい。私が所有しているTIMEDOMAIN lightなどユニットサイズが5cm位しかない。一見するとノートパソコン用の外付けスピーカだ。

こいつで、再生すると、特に、ベル系やボーカルの再生能力の高さに感動する。

とにかく、一度体験するといいよ>JUN

現在、事務所の音楽再生はこのスピーカーだ。ただ、このユニットだけでは低域が心もとないので、デバイダーを使ってB&Wのスピーカーを低域だけ鳴らしている・・・・しかも、余分な中高音が出ないように、B&Wのスピーカー面を天井に向けている・・・・・もったいない・・・・しかし、確実にそのほうが音が良いのである。

http://www.timedomain.co.jp/index.html

PS,今見たら僕の所有しているタイプは現在生産を見合わせているようだ。そういえば去年、タイムドメインの生みの親、由井啓之さんにお会いした際、「TIMEDOMAIN light は作るだけ赤字なんだよね。あれは、顧客サービスで作ったスピーカーだから・・」と言っていたな。