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フリーランスの作り方011

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自宅の写真屋をやりながら空いた時間で、音楽製作、メンテナンス、専門学校の非常勤講師をしているうちに、またもや次の展開がやってきた。

この時期は、インターネットに興味を持ち熱中していた時期だ。その中で、ホームページの製作を趣味で始めていた。 そんなある日、メンテナンスしている病院関連のエンジニアから、熊本でウェブ製作の営業をやっている人が居るので紹介したいとの話があり、会うことになった。

学校近くのジョイフルで始めて会ったその人は、体育会系で、イケイケタイプ。

 「いやあ、今まで頼んでいた人が熊本に居なくなっちゃって、ウェブ作れる人が居なくて困ってるんですよ。」
「あ、まあ簡単なものなら作れますよ。」
「そうですか?そりゃ良かった。実はすでに受注してまして、すぐにでも製作に入りたいんですよ。」
「そりゃまた、急な話ですね。でも、どの程度のボリュームなんですか?」
「あ、ボリュームはたいしたこと無いんですけど、15~16ページかな・・。でも納期が無くて2週間で仕上げないといけないんですよ。」
「2週間・・構成資料はあるんですか?」 「ええ、一応そろっています。」
「じゃあ、何とかなるかな・・昼間は写真屋と学校があるんで動けませんので、夜しか仕事できませんけどいいですか?」
「あ、も、全然問題ないです。」

その日は、その程度で話は終わった。翌日資料を持って来るとの事。その資料を見て大変だということが分かった。 相手は九州でも大手のコンビニエンス・ストアーの本部のウェブ。ボリューム的にも最低でも50ページ以上ある。それだけではない。オープニングにFlashが必要となる。 その時期はFlshのバージョンも2か3で、私自身まず、作ったことが無かった。

その日から地獄が始った。 ウェブ全体の構成を確認して、再構築しながらFlashを買いに行き、ソフトを覚えつつ製作に入る。昼間は仕事なので、製作は出来ない。一人だと完全にアウトだということが予測できたので、もう一人、素人の友人にヘルプを頼み、HTMLコーデックを無理やりやらせる。 それと同時に、デザイナーを用意し、ウェブのデザインをやってもらうが、元々印刷関係のデザインしか経験無いため、ウェブに使うのには不可能なレイアウトが上がってくる。

しかし、訂正させる暇は無い。出来る限り忠実に再現しつつ不可能な部分は改造する。それと同時にオープニング、ナビゲーションFlashを合計4本仕上げる。ほとんど眠れない。

当時はマックだったので、一番早いパソコンは店に置いてある。食事と仮眠以外は仕事に充てる。倒れるようにパソコンの前で力尽き座ったまま寝て、起きたらまた仕事に戻るという繰り返し、もう、昼なのか夜なのか食事したのかしていないのか全く分からない。 頼んだ人もクライアントとの中継で、ヘロヘロ。

南下して宇城市に来るのに間違って、高速を北上してしまうという有様。 怒涛のような2週間が過ぎ、何とか完成した。

後日、その仕事を持ってきた人が言った。

 「いやあ、あの時はすみませんでした。だって本当のこと言ったら受けてくれないと思ったもので・・。」
「そうね。その判断は正しかったよ。本当のこと知ってたら受けてないよ。しかし、2度目は無いからね!」

とまあ、そのときはそう云ったのだが、それから一年後、その人が起業した製作会社に入社することになるとは、その時まったく持って予想できなかった。 つづく

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