フリーランスの作り方003

まず、その当時インディーズという言葉も無かった時代で、メジャーな販路を持たない音楽は自主制作と呼ばれていた。そこで、まずは取り扱ってくれる販売店 に声をかけ、店頭で売ってもらうことにした。熊本ではウッドストック、マツレコなど東京ではFujiyama等、これらに直接持ち込み、店頭においてもら う。

それと同時に、各、音楽媒体にテープを送り、紹介してもらった。記憶にあるのは、「ロッキン・オン」「フールズメイト」等の音楽誌「ペリカン・クラブ」その他情報誌にもバシバシ送った。その甲斐あって結局1000本近くが完売。

そうやって遊んでいたある日ウッドストックのケンさんからこういわれた。

「浅川君、きみ面白いね。いまさ、『とんでもナイト』っていう深夜番組のスポンサーやってるので、それで宣伝してやるよ。一度番組に出てよ。」
「あ、いいすね。出ますよ。」

即答した。

即答したものの、ただ出演するだけじゃ面白くない。何かインパクトのある宣伝方法はないかと考えた。

「んーーーーそうだ。自分でQシート書いていこう!」

Qシートとは、番組内の進行台本である。私は小学校から一貫して大学まで放送部に所属していた。その為進行用の台本書くことも慣れていた。

そして当日。わざとスーツを着込んでフォークギターをぶら下げ、右手に進行台本、左手にカセットテープを握り締め、担当ディレクターに会うことにした。

つづく


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